平成17年12月改正 新たな技術基準適合に合致する無線機を目指して
フリーライセンスラジオ界の一大事....平成34年問題。
まだまだ先の事だと考えるよりも、今の早い段階から手を打っておかなければ
先だっての周波数再編アクションプランの様に、間近になってバタバタして肝を冷やす事になりかねません。
皆さん知っての通り
平成17年12月より無線設備のスプリアス発射強度の許容値が大幅に見直され
これにより型式検定機、技術基準適合機の使用期限は、このまま行けば平成34年11月30日までです。
あと約12年先....いま賑わいを取り戻しつつあるフリーライセンスラジオ界。
平成34年以降も今と同様に無線を楽しんでいきたい...
平成17年12月にスプリアス発射の強度の許容値の改正が行われ、これにより規制がどう変わったのか。(厳しくなった)
技適認証試験項目の内、「特に厳しくなった」のが
◆「スプリアス発射又は不要発射の強度の許容値」
その他下記の
◇「占有周波数帯幅の許容値」
◇「副次的に発する電波等の限度」
この2項目も基準値が上がっているようです。
従来、無変調状態で測定していたスプリアス発射強度の測定を変調状態で測定するという
実際の運用状態により近い状態で測定する様に改正されました。
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スプリアス発射の許容値など詳細が出ているHPアドレスは以下を参考にされてください。
//www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/spurious/index.htm?print#4000137
市民ラジオの技適認証試験測定方法は総務省HP内、以下のアドレス内
「別表第1」「別表第13」のpdfファイルで詳しく公開されています。
//www.tele.soumu.go.jp/j/sys/equ/tech/test/index.htm
※アドレス頭にhttp:を付けて下さい。
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平成17年12月改正 新たな技術基準適合認証試験に合格した市民ラジオであれば平成34年以降も継続して市民ラジオを
使用することが出来るのか....少し気になったので直接「九州総合通信局」宛、始めは電話で回答して頂き
改めて「行政相談所」へ質問をして、その回答をメールで頂きました。
以下、その質問内容と回答です。
【ご相談内容】
技術基準適合無線機の使用期限について
平成17年12月1日改正 無線設備規則 無線設備「スプリアス発射の強度の見直し」がおこなわれました。
お伺いしたい事は改正になった平成17年12月1日以降の技術基準適合認証を取得した無線機の使用期限についてです。
無線機も多くの種類がありますが、お尋ねしたい無線機は総務省ホームページ内「周波数割当計画」
周波数割当表 第1表 9KHz−27500KHzに含まれている、周波数の国内配分が
26175KHz−27500KHzの無線局の目的→小電力業務用(市民ラジオ)です。
平成17年12月1日改正以降の技術基準適合認証を取得した「市民ラジオ」を平成34年12月以降も
使用する事が出来るのかをお伺いいたします。
お忙しい所申し訳御座いませんが、ご回答、よろしくお願いいたします。
石丸 博己 様
日頃より電気通信行政にご協力を頂き、ありがとうございます。
ご相談の件いついてですが、平成17年12月1日改正による、新な技術基準適合認証を取得した無線機につきましては、
平成34年12月以降も使用することができます。
ただし、経過処置期間が平成19年11月30日までございましたので、平成17年12月1日以降購入の無線機であっても、
旧技術基準適合認証を取得した無線機である場合がありますので、ご確認頂きますようお願いします。
以上、よろしくお願いします。
これで安心です。平成17年12月改正 技術基準適合認証をクリアーした市民ラジオは
平成34年以降も継続使用可能と言うことがハッキリ確認出来ました。
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私たちが現在使用している使用可能な市民ラジオ無線機は、このままであれば平成34年11月30日をもって
使用する事は出来なくなります。
この先、無線機製造メーカーより平成17年12月に改正された技術基準適合に合致した市民ラジオの発売は
先ずあり得ないと考えるのが現状ではないでしょうか。
「平成34年以降は市民ラジオで交信が出来ないじゃないか....」
このままでは、そうならざるを得ません。なら、どうするか.....。
どこかのメーカーさんに頼み込んで新たな市民ラジオを製作してもらうか....
....どう考えても利益の上がらない事をメーカーサイドは、やる訳無いと思います。
ならば個人で製作するしかないのか....。
しかし一からの製作は不可能ではないにせよ時間も手間もかなり費やすと思われます。
では現実的な方法は...
現行機種(型式検定合格機/技術基準適合機)を平成17年12月に施行された基準に合致する様
改良すれば、懸念されている平成34年11月以降も引き続き運用する事が出来る無線機を
得る事が出来るのではないか....そう考えます。
一個人が出来る事は知れていますが、市民ラジオを、無線を、こよなく愛する人達が
こつこつ地道にやっていけば平成34年以降も現在と変わらないフリーライセンスラジオ界が生き残っていける気がします。
新たな技術基準適合認証を現行機種で受ける為に必要な資料を共有、提供出来ればと思い、このページを立ち上げました。
このページは、あくまで私個人の考えであり、これが全てだと考えているものではありませんし
まだ良い手立てがあるとも思えます。参考事例として、捉えて頂ければよいかと思います。
型式検定合格機「ナショナルRJ−580」をベースに、
この6月、新たな技術基準適合認証をクリアーする事が出来ました。
技術基準適合認証をクリアーする為に必要な無線機の改良箇所、必要書類など、
出来るだけ多くの事を分かりやすく公開したつもりでいます。
先に、お話しした様に一人では道は開けませんが、大勢の方が動けば道は開けると思っています。
以下、項目別に分けて説明しております。
急ごしらえのページなので誤字など分かり辛い箇所があると思われます。また表現などを含め不適切な箇所。
また、ご質問や、「こういうアイディアがあります...」など御座いましたら一番下のアドレスまで、ご連絡頂ければ幸いです。
今回、ナショナルRJ−580ベースでクリアーする事が出来ましたが、これに到るまで全国のフリラメンバーさん方より
技術的ご相談や無線機の資料など多くを提供して頂いたお陰でここに至りました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
特に再試験を受けるにあたりスペクトラムアナライザを貸与して頂いた
サイタマUK690局様には、本当に感謝の気持ちで一杯です。
スペアナがなければ今回の技適認証試験は合格する事は、出来なかったです。
この場をお借りして、深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
フクオカAB−182 いしまる
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◆ 技術基準適合認証、受験に際して必要な書類、費用など
◆ 技術基準適合認証、受ける事が出来る施設
◆ 技術基準適合証明試験項目
◆ 技術基準適合認証、受験に際し無線機以外に必要な物
◆ その他,、注意事項
◆ RJ−580 改良箇所と その方法@
◆ RJ−580 改良箇所と その方法A
◆ RJ−580 改良箇所と その方法B
◆ 技術基準適合証明書
◆ 27Mhz帯 チェビシエフ特性 直列共振 バンドパスフィルター 製作手順
◆ FCZコイルを使用した 27Mhz帯バンドパスフィルターの製作
◆ ICB−770 新技術基準適合機への改良
◆ TA2011Sを使用したマイクコンプレッサーの製作
◆ ICB−770 にて技術基準適合証明取得完了。
◆ 技適取得代行に関して。
◆ ICB−770kai 15台 技適取得完了
jg6gtt あっとまーく ap .wakwak .com 石丸 まで。