ICB-770 kai 15台 技適取得完了 

技術基準適合証明取得代行
 
はじめに
 
まず、今回「技適代行」に際し全国各地より大切な愛機を
私に預けてくださった各局皆様に、深く感謝いたします。
お会いした事のある局長さん、交信した事がある局長さん
QSOも?な局長さん....
いずれにせよ私の事を信じていただいたことに、深く感謝いたします。
 
また認証試験当日、お手伝い頂いた
オオサカRB25局さん、なごやCE79局さん
大変心強かったです。 ありがとうございました。
 
 
 
10月、SONY ICB-770をベースにして
平成17年改正 技術基準適合証明を取得する事ができました。
技適取得する際、改良したICB-770のデーターを
できるだけ細かく、収集し今回のICB-770kai
15台、まとめての技適取得の糧にする事が出来た感じです。
 
1度に15台まとめての技適取得は大変ですが
一番のメリットは「技適取得費用の大幅低減」であります。
 
単騎での取得の場合の費用は
◇基本料金20000円
◇手数料 16000円    合計36000円
 
今回15台の場合(15台中3台のサンプリング)
◇基本料金20000円
◇手数料 16000円
◇2台目以降手数料 12000円x2    合計60000円(1台あたり4000円)
 
この取得費用の差額は大きいです。
ただデメリットもあるわけでして
仮に認証試験中(3台のサンプリング試験中)1台でも不合格試験項目が
発生した時点で、試験は中止。
認証試験費用の基本料金20000円は、捨てる事になります。
皆様にも多大なご迷惑をお掛けする事になるし
基本料金は私が罰被る費用になるんです。
 
単騎受験の場合、仮に認証試験中、不具合が発生した場合でも
その場で「修正」が出来るんですが、15台まとめての場合は
それが「出来ません」
 
なので、今回の認証試験前
自宅での改良&スペアナ測定は入念に念には念をいれ
繰り返し繰り返し測定し万全を期して挑みました。
技適取得できる、確信はあったのですが
無事、終わるまでは胃の痛む時間が続きました。
技適取得出来た事で、少しの実績と数々のデータ取得が出来たと思います。
 
お預かりしたICB−770、15台。
同じ無線機ですが...同じ改良&調整をしてもスペアナで特性測定すると
1台として同じ特性の個体はないと言う事がわかりました。
使われている電子部品を全て新品交換にしても
各部品で誤差が数%はあるし
まして製造してから30年以上経過しているのですから
当たり前と言えば当たり前です。
搬送波の上下の比較的近い周波数にスプリアスが出るのですが
中にはこのスプリアス強度が強い個体もあり調整に神経を使いました。
 
スプリアス低減、調整の要はBPF&LPF同軸ケーブルの取り回し方と
送信ライン周波数混合コイルの調整です。
これが曖昧だと技適基準−13dbmギリギリになったりします。
「同軸ケーブルはシールド線だから関係ないでしょ...」
始めは、そう考えていましたが、これが結構影響するんです。
スペアナで測定すると500Mhz近くに基準値以内ですが
複数のスプリアスが出現したりします。
同一機で試しても同軸ケーブルの取り回し次第で大きく変化する事が分かりました。
特にPTTスイッチからローディングコイルまでの同軸ケーブルの
取り回し方が大きく影響します。
メイン基板から浮かさない様「這う様」に配線する事です。
 
 
今回の15台を含め、2010年
17台の技適対応機が登録されました。(RJ580改1機  ICB770kai 16機)
総務省のHPでも公開されています(12月合格の15機は年明けになるかも)
平成34年以降も、市民ラジオ周波数帯が継続して使用可能となるよう
来年以降も、その予防線としての役目を兼ね、
さらに技適対応機の登録台数を増やしていく事が必要な気がします。
 
 
次回の技適認証試験代行の次期は現在のところ未定ですが
その時が来ましたら、
「みんなの技適ネット」
その他掲示板等でお知らせしたいと思います。
 
2010年12/31日
 
ISHIMARU
 
 
 
 

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