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TOPページへ 記事TOP 必要な書類費用など受験可能施設 試験までの流れと試験項目 受験に際し必要なもの 改良箇所(1) 改良箇所(2) 改良箇所(3) その他注意事項 技術基準適合証明書 27MHz帯CHV特性BPF製作手順 FCZコイルを使用した27MHz帯BPF SONY ICB−770 新技適対応機への変更 TA 2011 S を使用したマイクコンプレッサー 

FCZコイルを使用した トラップ型 バンドパスフィルターの製作  

トロイダルコアを使用した27Mhzバンドパスフィルターはコイルを巻いたり、調整がシビアーだったりと製作にも時間がかかります。
このFCZコイルを使用した、このバンドパスフィルターは、減衰量はチェビシェフ特性BPFに劣りますが
製作が容易で減衰特性も技適認証試験をパスするのに十分な特性です。
このバンドパスフィルターを、外付けではありますがICB-770へ取り付けて、スペアナで測定した結果
副次的に発生する電波の強度、技適基準値の4nw以下は、いとも簡単にクリアー出来ました。
まだ、内蔵して試した訳ではありませんが、今後の技適認証機製作にあたり製作時間の短縮に繋がる明るい材料となりそうな気がします。

左の回路図が、FCZコイル 10o角 28Mhzを3つ使用した
バンドパスフィルターの回路図です。
回路構成は至って簡単、調整も簡単です。

使用したコンデンサは50v耐圧セラミックコンデンサ。

ガラスエポキシ基板使用。
基板サイズは30x55oと小型です。
チェビシェフ型BPF同様、パターン部分になる基板を
メイン基板へエポキシボンドで貼り付け、その上に
コイル&コンデンサを半田付けして完成です。

製作の時間は30分もあれば完成すると思います。

調整は入力側にアンテナアナライザを接続し、出力側へ
50Ωダミーロードを接続してSWR&インピーダンスが50Ωへ
なる様に調整して完成です。
失敗することは無いです。

減衰特性を示したモニターです。
減衰特性を示している曲線は、測定値を元に後から書き加えたものです。
通過損失は約3dB程ありますが、受信回路の頭部分に追加するので
実際の運用には支障ないレベルだと思います。
はね返り特性も見られません。

各周波数減衰量

10.240Mhz...−66dB
16Mhz.......−60dB
37Mhz........−42dB