FCZコイルを使用した トラップ型 バンドパスフィルターの製作
トロイダルコアを使用した27Mhzバンドパスフィルターはコイルを巻いたり、調整がシビアーだったりと製作時間もかかります。
このFCZコイルを使用したバンドパスフィルターは、減衰量はチェビシェフ特性BPFに劣りますが
製作が容易で減衰特性も技適認証試験をパスするのに十分な特性です。
このバンドパスフィルターを、外付けではありますがICB-770へ取り付けて、スペアナで測定した結果
副次的に発生する電波の強度、技適基準値の4nw以下は、いとも簡単にクリアー出来ました。
まだ、内蔵して試した訳ではありませんが、今後の技適認証機製作にあたり製作時間の短縮に繋がる明るい材料となりそうな気がします。
左の回路図が、FCZコイル 10o角 28Mhzを3つ使用した
バンドパスフィルターの回路図です。
回路構成は至って簡単、調整も簡単です。
使用したコンデンサは50v耐圧セラミックコンデンサ。
減衰特性を示したモニターです。
減衰特性を示している曲線は、測定値を元に後から書き加えたものです。
通過損失は約3dB程ありますが、受信回路の頭部分に追加するので
実際の運用には支障ないレベルだと思います。
はね返り特性も見られません。
各周波数減衰量
10.240Mhz...−66dB
16Mhz.......−60dB
37Mhz........−42dB