RJ−580 改良箇所と方法 B

市民ラジオ、外観上の主な規定としては
○アンテナは、その長さが2m以下であり、簡単に取り外す事が出来ない事。
○本体内部へ簡単に手を加える事が出来ない構造である事。
主立った決まり事はこの2点。

アマチュア無線機の様に色々な機能が付いていても良いのかな...?

型式検定合格機時代に認められなかった、PTT付きマイクは当然、認められている訳です。
今回、技適認証を受けたベース機はRJ-580。
送信時は本体のPTTスイッチを押して、反対の手でマイクを持って交信する運用スタイル。
新たに個人が技適認証を受ける場合、平成17年12月に改正された基準を満たし
外観上の規定もクリアーしていればPTT付きのマイクも当然認められる事になります。


技適認証を受けたRJ−580はメイン基板のPTTスライドスイッチ部分を取り去り、その部分にリレーを取り付け
PTT付きマイクでの送受信を可能としました。
配線が面倒なだけで難しい事はありませんが、若干リレーの通過(約1dB)ロスがあります。

スプリアス発射、不要発射や占有周波数帯幅を規定値内に収める為、製作したフィルターを収めるスペースが必要で
電池ボックス前方のスペースを利用しました。
今回はプロトタイプと言う事もあり使用する電池をリチウムバッテリーとした為、既存の電池ボックスを削り取り、
そのスペースを大きく確保しましたが上手く煮詰めれば、今まで通り単一電池9本での運用も可能な構造に出来ると思います。

※RJ−580 底部分に付いている元々の「銘板」は剥がさなければいけません。
 製造者は個人となる為、新たに書き直した「銘板」を貼り付ける事になります。

 本体のフロントパネルや腹部分へ印刷してある「National」のロゴは消さなくても大丈夫ですが
 今回はフロントパネル「National」のロゴは消しました。

以下の写真は、今回受験したトランシーバーの中身と外観です。

本来あるべきPTTスライドスイッチの位置へ
オムロン製、12vリレーを取り付けています。
配線は極力短くしました。

送受信に関して若干の通過ロスがあります。

リレーの右に見えている変調トランスはSONY系の
物が写っていますが、最終的には元のトランスへ
戻しています。

前方部分に取り付けられたフィルター群。
中央上側より
◆27Mhz帯 直列共振 チェビシェフ型BPF
◆カットオフ周波数29Mhz帯 9次LPF
◆カットオフ周波数2.5KHz AFフィルター
写真のAFフィルターは
カットオフ周波数1.7KHzの物ですが
最終的にカットオフ周波数
2.5KHzの物に交換しました。

左端
◆T型フィルター

左端
◆リチウムバッテリー用13.5vレギュレター。

右端
◆リチウムバッテリー用レギュレター

右から2番目
◆27MHZ帯プリアンプ

LPF右に見えてる銅製シールド板8つの穴は
局発周波数調整用トリマ調整穴。

※各、OSC周りは銅板でシールド。
 各フィルターも銅板にて遮蔽。

完成したRJ−580改

フロントパネルに印刷されていた
「National」のロゴは削り取りました。
「National」→「Ishimaru」に変更。

スケルチ→RF GAIN
スタンバイ→AGC

それぞれ変更。

PTTスイッチは機能していません。

マイクロホンはPTTスイッチ付きに変更。

National製のアマ機に付属しているマイクです。

底部分に貼り付けてあった
Nationalの銘板は剥がさなければいけません。
※剥がさなくても上から新たな銘板を貼り付ければOKです。


剥がした銘板の代わりに新たに製作した
(印刷したシール)を元の銘板上に貼り付けてます。

銘板に書いてある事項は
○製造者名   ISHIMARU
○型式      RJ−580改イシマルトランシーバー  
○製造年月日  平成22年4月    
○製造番号   0001   
○空中線電力  500mw  
○使用電源   リチウムイオンバッテリー  
○周波数     1ch〜8chの周波数   
○その他注意事項

その他注意事項以外の7項目は申請書へ記入した
内容と同様であり、必ず銘板に書いてなければいけません。
認証試験合格後、担当検査官が申請書との
すり合わせ確認を行います。

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